03月18日 10時05分
九州で唯一の蒸気機関車「ＳＬ人吉」の運行が１０年目を迎え、１７日、一番列車が走りました「ＳＬ人吉」は九州で唯一の蒸気機関車で、熊本駅と人吉駅の間をおよそ２時間半で結びます。
平成２１年の運行開始から１０年目を迎え、ことしの一番列車は１３２人の満席の乗客を乗せて人吉駅に到着しました。
ホームには、人吉市の観光関係者や鉄道ファンなどおよそ１００人が歓迎の小旗を振って出迎えました。
乗客のなかには、機関車の前で日付が入ったヘッドマーク型のボードを持って記念撮影したり、機関士と握手したりする親子もいました。
熊本市からの乗客の母親と男の子は「息子が電車が好きなので計画して乗りました。初めてでおもしろかったです」と話していました。
ＳＬ人吉の石田龍夫機関士は「沿線の皆様に励まされ、元気のいい走りができました。ことしは１０年目を迎えたので我々も元気を与えられるようにがんばります」と話していました。
このあと「ＳＬ人吉」は大きな汽笛を鳴らし、黒い煙をはいて熊本駅に向かって出発しました。
人吉温泉観光協会の田口善浩さんは「春を感じる季節にＳＬ人吉が来ました。球磨川もきれいだし、桜も咲いてきます。車窓からきれいな眺めが見られるのでぜひ、人吉に来てください」と話していました。
