NHKで月曜日午後10時からプロフェッショナルがありました。
沖縄のバスガイド崎原真弓さんの日々のお仕事には感動しました。
バスガイドの観念が全然変わりました。
普通、バスガイドと言うと、景色の説明と、その地域のいわれと
歴史上の人物の説明、地域の歌が挙げられますね。
その説明を聞きながら、何気なしに景色を眺めてますね。
でも崎原さんのガイド術はそれに止まりません。
バスから見える車窓に合わせて沖縄の歴史や文化を詳しく案内する
のはもちろんのこと、歌や踊り、さらに琉球空手の演武までを織り
交ぜ、多彩な出し物にあふれて忘れられない思い出を残します。
雰囲気に乗れていない客はいないか、常に心配りを忘れない。
それから気配り、目配り、心配り。そういう深い思いで持って、
もうこれ以上膨らみませんよっていうくらいのおもてなしを
していく案内をしていくのです。
そして、68年前の戦争を伝えることが、避けることのできない
仕事だと言う。
特に、小学生の就学旅行には欠かせないのです。
ただ、歴史学者のように沖縄戦を説明するのでなく、実体験した
「おばあ」のお話をされます。
それだけでなく、旅館でも歌や踊りをみんなで楽しくおもてなしを
されます。
フエリーを見送られる時は、見えなくなるまで手を振られます。
すべて全力でおもてなしをされます。
でも、最初から崎原さんはこんなにお仕事が出来た訳ではありません。
どちらかと言えば、内気で引き込み思案だったとか、7年務めた
ガイドを辞めてしまいます。
しかし、子供をふたり育てた後で、再チャレンジされたのです。