12月06日 14時38分
熊本城の旧城域にあるＪＴ・日本たばこ産業熊本支店とＮＨＫ熊本放送局の跡地について、熊本市は、いずれの土地も市が取得したうえで史跡として整備するほか、城の復旧や研究などの拠点となる施設を新たに整備する方針を示しました。
これは、６日、熊本市役所で開かれた熊本城の保存や活用方法を検討する委員会で市が示したものです。
熊本市中央区千葉城町にあるＪＴ・日本たばこ産業熊本支店とＮＨＫ熊本放送局の跡地は、いずれも熊本城の旧城域にあり、現在は市が無償で借り受け、熊本城の石垣や工事用の資材置き場などとして利用しています。
案ではいずれの土地も市が買い取ったうえで、ＪＴの跡地については、当面はこれまでと同じように熊本城の復旧事業に使用し、復旧後は史跡として整備する方針です。
一方、ＮＨＫの跡地は史跡として整備するとともに、熊本城の復旧や調査・研究、学習の拠点となる新たな施設を作りたいとしています。
この案に対し、出席した委員からは「観光客が呼び込めるような施設を整備してほしい」といった意見や、「ＮＨＫの跡地は景観上、大切なのでそこに新たな建物をつくるのは慎重にすべきだ」といった意見が出されました。
市は今後、具体的な整備計画を策定するとともに、土地の買い取り価格や購入の時期について協議を進めていきたいとしています。
