masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

2千円札、今も1億枚 平成唯一の新額面、姿見えず…

沖縄では人気、お年玉にも
2018/12/27 13:30 c株式会社熊本日日新聞社
肥後銀行の窓口で2千円札を差し出す行員。
手数料を払うと窓口で両替できる=熊本市中央区?
2000年7月19日に沖縄サミットの開催に合わせて発行された2千円札。
平成に発行された紙幣としては唯一の新額面で、当時は注目度も高かった。
今ではその姿をほとんど見ないが、どこで使われているのだろうか。
発行当時は、沖縄・首里城守礼門が描かれたデザインなどが話題となった。
発行翌日の熊日朝刊には、2千円札は42年ぶりの新しい額面で、県内の金融機関
には両替をする客が次々に訪れたとの記事がある。

流通業界では2千円均一セールなど“あやかり商法”がスタートしたとも報じている。
日本銀行熊本支店によると、全国の発行枚数は2004年8月末の5億1千万枚をピークに減り続け、今年11月末時点で約1億枚。印刷は04年度からストップしたままだ。
2千円札が生活に浸透しなかった理由として同支店は「一般論として、『2』のつくお金が日本ではなじみが薄く、使い勝手の良さが浸透しなかったのでは」と話す。
肥後銀行では、全店で引き出しや両替が可能。
ただし、現金自動預払機(ATM)では引き出せず、窓口で手続きが必要だ。
両替には手数料(108円)がかかる。
熊本市中央区の同行本店で窓口を担当する村本奈穂さん(29)は「2千円札を両替する人や、2千円札で引き出す人は1カ月に1人いるかいないか。イベントの賞金やお年玉などに使う人が多いよう。
『若い人に見せたい』という声も聞きます」。
本店営業部業務グループの甲斐豊久グループ長(54)は「発行された頃は記念紙幣のような印象だった。
銀行員としては数えにくく、あまり好きではなかった」と振り返る。
そんな中、2千円札をよく使うという美里町の外村優さん(23)は2、3カ月に1度、1万円札2枚を2千円10枚に両替する。
2000年当時のことは覚えていないが、大学入学後に使い始めた。
「もともと、ちょっと人と違うことをしたい性格。その場で話のネタになればいいなと思って始めた」と外村さん。
飲み会やコンビニでの支払いで使っている。
周りの反応は「珍しがる人もいるが、レジでは迷惑そうな顔をされることもある」。