07月09日 17時03分
記録的な豪雨に見舞われた熊本県球磨村では、川沿いの住宅や観光施設、橋などが壊滅的な被害にあうなど、被害の状況が少しずつ分かってきました。
球磨村では記録的な豪雨でところどころの道路が寸断されていて、被害の全容が今も分かっていません。
ＮＨＫの取材班は道路のがれきの撤去などが進んだことから、入所者１４人が死亡した特別養護老人ホーム「千寿園」から球磨川に沿って、さらに西のエリアを取材しました。
「千寿園」から南西に４００メートル余り進んだ茶屋集落は、堤防と国道ののり面に囲まれたくぼ地となっているため、村によりますとほかの地域よりも深く水につかったとみられています。
流れ着いた樹木などが２階建ての屋根の上にまで引っかかっていたほか、土台部分しか残っていない建物もありました。
また、茶屋集落から球磨川にかかっていた道路の橋が丸ごと流されていたほか、その西側にあるＪＲ肥薩線の「第二球磨川橋梁」も、丸ごと流されていました。
茶屋集落からさらにおよそ４００メートル北西には、ラフティングを楽しめる施設や温泉やレストランが入る複合施設、「温泉くま村湯の駅」がありますが、どちらの施設も大量の流木などが押し寄せ、建物の中がめちゃくちゃになっていて、氾濫した濁流の激しさを物語っていました。
