masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

2億円かけた熊本県の水素ステーション 一般開放しないまま撤去へ

2億円かけた熊本県水素ステーション 一般開放しないまま撤去へ
 温暖化防止に地球に優しいとされる燃料を供給する水素ステーション

柏樹利弘記者
「およそ1億6千万円かけて導入された水素ステーションですが、一般開放されないまま、使用年数を終えようとしています」

 熊本県庁東門そばに設置されている水素ステーション。水素を燃料とする自動車の燃料充填装置として、国の補助も活用し、2016年に導入されました。太陽光発電で水を電気分解し、水素を発生させて蓄電する仕組みです。

 熊本県エネルギー政策課によると、実証実験という位置づけで、一般には開放せず、県の公用車の水素燃料自動車1台が月に数回使っています。

 この8年間で4000万円ほどかけてメンテナンスを続けてきましたが、交換部品の製造が終わり、今月に耐用年数を迎えることから、この夏にも800万円をかけて撤去されることになりました。

 熊本県エネルギー政策課
「毎年各市町村の祭りに水素自動車を展示して、そういうのも含めて効果はあったのかなと思います」

 県内の水素ステーションは、熊本市南区の1カ所のみで、水素燃料自動車は37台の録に留まっており普及には課題を残しています。

 県によると、県と同型の水素ステーションを全国12の県や自治体が公共施設に導入しましたが、耐用年数を迎えて大半がすでに撤去されたとのことです。

 国は去年、「水素基本戦略」を改定し、水素燃料自動車向けの水素ステーションの増設を目標に掲げています。
2024/05/08のニュース