07月27日 18時57分
熊本県では、２７日新たに４人が新型コロナウイルスへの感染が確認されました。
このうち２人は、福岡県と行き来のある会社の関係者での集団発生とみられ、蒲島知事は午前の記者会見で強い危機感を示したうえで、県民に対し、不要不急の県境を越える移動の自粛を求めました。
熊本県によりますと、２７日新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認された４人のうち２人は、クラスターと呼ばれる感染者の集団が発生したとみられる、長洲町にある造船会社、「ジャパンマリンユナイテッド有明事業所」の社員と協力会社の社員です。
これまでに感染が確認されたのは、福岡県が発表するなどした６人も含めてあわせて２５人にのぼり、社員などが福岡県と行き来していたということです。
また、菊池市役所に勤務する４０代男性の感染が確認され、県によりますと、市役所では、２７日と２８日の２日間、男性が勤務していた庁舎が閉鎖され、消毒が行われているということです。
さらに、２６日感染が確認された福祉施設職員の男性と濃厚接触があった山鹿市に住む２０代の男性の感染も確認され、熊本県は、施設の入所者や職員などの検査を進めています。
県内でこれまでに感染が確認された人は、のべ８５人となりました。
熊本県の蒲島知事は２７日午前、臨時の記者会見を開き、「感染は拡大傾向にあり、これまでで最大の危機感をもって対応すべき状況だ」と述べ、県民に対し、不要不急の県境を越える移動の自粛を求めました。
熊本県は、対策本部の会議を開き、さらなる対応が必要かどうか話し合うものとみられます。
