08月08日 11時49分
熊本地震の影響で、一部の区間で不通となっていたＪＲ豊肥本線が８日、４年４か月ぶりに全線で運転を再開し、熊本の都市圏と阿蘇地域の間が列車で結ばれました。
熊本と大分を結ぶＪＲ豊肥本線は、熊本地震による土砂崩れなどの影響で熊本県の肥後大津駅と阿蘇駅の２７.３キロの区間が不通となっていましたが、復旧工事が終わり、８日全線での運転を再開しました。
ＪＲ熊本駅では関係者が出席して式典が行われ、くす玉を割って運転再開を祝ったあと、午前９時すぎに観光特急列車「あそぼーい！」が出発しました。
そして阿蘇駅では、この列車を出迎えるセレモニーが行われ、午前１０時半ごろに「あそぼーい！」が到着すると、地元の人たちなどがうちわや旗を振って歓迎していました。
阿蘇市の８０代の女性は、「中学生の頃からずっと列車を利用してきました。
列車が止まってからは熊本市にはバスで行かなければならず大変でしたが、再び気軽に行けるようになったので、本当にうれしいです」と話していました。
阿蘇駅で９年間、駅長を務める片山英憲駅長は「地震からの４年４か月は大変長かったです。
きょう集まった地元の人たちの賑わいを見て、大変うれしく感じました。
列車が通ることで地域に再び活気が戻ればと思います」と話していました。
ＪＲ豊肥本線の全線での運転再開は４年４か月ぶりで、熊本の都市圏と阿蘇地域の間が列車で結ばれたことから、阿蘇地域から熊本都市圏への通勤や通学がしやすくなるほか、観光やビジネスの利用が増えることが期待されています。
