masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

JR豊肥線復旧1年 阿蘇へのアクセス向上、期待高まる

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2021/8/8 14:00 (JST)
©株式会社熊本日日新聞社

JR阿蘇駅で、運行開始10周年を迎えた豊肥線の観光列車「あそぼーい!」を見送る地元住民ら。コロナ禍で他の観光列車が苦戦する中、高い乗車率を保っているという=6月、阿蘇市2016年の熊本地震で被災し、肥後大津大津町)-阿蘇阿蘇市)間で不通となったJR豊肥線が復旧して8日で1年。

新型コロナウイルス禍で観光への波及効果は限定的だが、通学や通勤の利便性が
回復した地元住民は喜ぶ。
2年後には南阿蘇鉄道が全線復旧し、阿蘇地域へのさらなるアクセス向上に期待が高まる。
7月末の夕方、南阿蘇村の立野駅熊本市方面から列車が到着すると、夏休みの課外授業を終えた高校生らが次々と下車した。
阿蘇地域の高校生らは復旧前、民間の路線バスなどで大津町まで往復していた。
同町の大津高3年の山室朋也さん(18)は「バスは1時間かかっていたが、鉄道は30分。運賃も4分の1で助かる」。
復旧前、熊本市内の高校に通う息子を大津駅まで送迎していた村上春子さん(48)は「便数は少ないが、負担は大違い」と喜ぶ。
一方、復旧効果が期待された観光業界は、コロナ禍で水を差された格好だ。
JR九州によると、地震前の15年度の特急列車利用客数は約21万3千人だったが、復旧後、今年6月までの約11カ月間の利用者は約5万2千人にとどまる。
阿蘇駅近くの施設で情報発信を担うNPO法人ASO田園空間博物館の下城卓也マネジャー(52)は「列車移動が多い外国人客がほとんどいない。コロナが収束し、外国人客が戻れば開通効果が出てくるだろう」と見通す。