肥後大津駅へGO 熊本の南阿蘇鉄道、JR線へ乗り入れ訓練 15日に全線再開
熊本日日新聞 | 2023年7月6日 12:01
JR豊肥線肥後大津駅に乗り入れた南阿蘇鉄道の車両＝6日、同駅
熊本県の南阿蘇鉄道（南鉄）とJR九州は6日、JR豊肥線への乗り入れに向けて立野（南阿蘇村）－肥後大津（大津町）間で実施している訓練運転を報道陣に公開した。乗り入れは、南鉄が全線再開する15日に始まる。
車両は、南鉄が新しく導入した「MT4000形」で、JR九州の安全基準を考慮して最新の保安システムを装備した。6日は、4月に南鉄の運転士になった濵川秀斗さん（22）が担当。「制限30」「信号よし」などと点呼して、豊肥線の標識や勾配を確認。南鉄路線よりカーブが連続するため慎重に運転し、肥後大津駅に乗り入れた。
濵川さんは「全線再開で多くの人が南鉄を利用するのが楽しみ。安全運転のために訓練を重ねたい」と話した。
南鉄とJR九州は1月31日に直通運転に関する協定を締結。乗り入れに向けた訓練運転は4月14日に始まり、これまで南鉄の運転士10人がそれぞれ5往復以上訓練した。
乗り入れは午前中の2便で、高森駅（高森町）を、6時29分（肥後大津駅7時12分着）と、8時26分（同9時9分着）に発車する。（中島忠道）
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