10月03日 17時12分
熊本地震で寸断されていた、熊本市と阿蘇地域を結ぶ国道５７号線が３日、４年半ぶりに全面復旧し、開通式が行われました。
国道５７号線は、熊本市と阿蘇地域を結ぶ交通の大動脈ですが、熊本地震による大規模な土砂崩れで、南阿蘇村のおよそ２キロの区間が通行止めとなってきました。
国が復旧工事を進め、地震から４年半ぶりに全面復旧し、３日、開通式が行われました。
式では熊本県の蒲島知事が「国道５７号線の復旧は、熊本県全体の観光と経済にとって大きな後押しとなります」とあいさつし、関係者がテープカットをして開通を祝いました。
そして、さっそくおよそ２０台の車両が国道５７号線を通って阿蘇市へと向かっていました。
通行止め区間の近くでガソリンスタンドを営む丸野隆大さんは「阿蘇市に車が向かう様子を地震以来久しぶりに見て、こみ上げるものがありました」と話していました。
阿蘇市に勤務する５０代の男性は、「通勤時間が大幅に短縮されることにくわえ５７号線はカーブが少ないので、安心して出勤できます」と話していました。
このほか、国道５７号線の北側には、熊本市に通じる大津町と阿蘇市を結ぶおよそ１３キロの自動車専用道路、「北側復旧ルート」も新たに開通しました。
大津市から阿蘇市まで、地震後はう回路で４３分かかっていましたが、国道５７号線を使うと２４分、「北側復旧ルート」ではわずか１０分で移動できるようになり、観光客などの増加が期待されています。
