masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

自転車と動線交錯、歩行者「危険」

自転車と動線交錯、歩行者「危険」 JR熊本駅の白川口広場整備

2020/12/31 16:00 (JST)
©株式会社熊本日日新聞社
熊本駅前電停付近の駅前広場。白川口と電停を行き来する歩行者と広場を横切る自転車が交錯する=熊本市西区

f:id:masami71:20210102234744j:plain

熊本市が整備を進めているJR熊本駅の白川口駅前広場(西区)で、市電や広場を利用する歩行者と、通過する自転車の動線が交錯し、危険という指摘が出ている。自転車専用レーンの整備は市電軌道やバス停の位置などから難しく、市は植栽などで自転車の減速を図る考えだ。
熊本駅周辺整備事務所によると、来年3月完成予定の広場はバスやタクシー、一般車両の乗降場を含めて約1万8千平方メートル。
広場の東側に熊本駅前電停がある。
広場のうち、道路と市電軌道に近い東側は自転車の通行が可能だ。

 

f:id:masami71:20210102234915j:plain

平日の午後、駅前広場では、市電とJRを乗り継ぐ人たちが東西方向に急ぎ足で移動する一方、南北方向に通過する自転車も多く見られた。
徒歩で通っていた同市の高校2年、澤邊優奏さんは、朝のラッシュ時に自転車とぶつかりそうになった経験があるという。

「朝夕はスピードも出ていて危ないと感じる」と話す。

歩行者と自転車の動線を分離するには車道への自転車専用レーンの設置が有効だが、「駅前での整備は難しい」と同事務所。
駅前の県道に沿ってバスの乗降場がある上、市電の利便性向上で、軌道敷を道の中心ではなく駅側に寄せる「サイドリザベーション」を採用しているためだ。

市は景観に配慮し、広場の路面を色分けするなど自転車と歩行者の通行ゾーンの明示はしない考え。

直線を作らないように植栽の配置を工夫するなどして、自転車のスピードが出にくいようにするという。

広場の完成後も危険性が高ければ、スピードを落とすよう呼び掛ける看板の設置を検討する。
市は「できれば、自転車は押して通るか、駅前広場を横切らず県道の反対側などを通ってほしい」と話している。

管轄する熊本南署も、市やJR九州と協議していく方針。
村上寿一・交通1課長は「広場が完成しないと自転車と歩行者の動線が実際にはどうなるのか分からない面もある。危険があれば、事故が起きる前に対策をしたい」としている。(川野千尋