masami71の日記

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熊本空港アクセス鉄道、黒字化「33年目」 県見通し

熊本空港アクセス鉄道、黒字化「33年目」 県見通し、前回調査から大幅遅れ
2021/6/29 08:00 (JST)6/29 10:40 (JST)updated
©株式会社熊本日日新聞社

熊本県は28日、熊本空港(益城町)とJR三里木駅菊陽町)を結ぶアクセス鉄道計画の新たな調査結果を、県議会高速交通ネットワーク整備推進特別委員会に示した。

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利用者数を昨年6月公表の前回調査より厳しく見積もった結果、累積収支の黒字転換は従来の「開業2年目」から「開業33年目」へと大幅に遅れる見通しとなった。

国と県が事業費の3分の1まで財政支援するとの仮定で試算。鉄道の新規事業化の目安となる「開業後40年以内の累積収支黒字化」は達成できるとした。
新たな調査結果は、これまで示してきた4ルート案のうち、国道57号沿線の市街地を地下トンネルで通過し、県民総合運動公園付近に中間駅を設置する最短ルートに絞って試算。
トンネル工法の見直しなどで、総事業費は前回調査から24億円少ない435億円(税別)と見込んだ。

2033年度末に開業し、運行本数を1時間に2・5本、三里木駅-空港駅の運賃を片道420円と想定。
運賃や乗り換えの負担感などを考慮し、利用者数を1日7500人から5千人に下方修正した結果、累積収支の黒字化が30年余り遅れる予測になった。
収支予測は、国と県が補助率を事業費の3分の1まで引き上げ、豊肥線でアクセス鉄道とつながるJR九州も最大3分の1を資金拠出する前提。
現状では国と県の補助率はそれぞれ18%が上限で、JR九州の負担を加えても、事業主体となる第三セクターは開業40年後までに黒字化できないという。

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