08月30日 12時16分
桜の名所として知られる熊本城の行幸坂の桜の一部に倒木のおそれがあることがわかり、３０日から撤去作業が始まりました。
熊本城の行幸坂は、南側の公開エリアだけでもおよそ６０本の桜が連なる桜の名所として知られています。
市は、５年に１度、樹木医による樹木点検を行っていますが、昨年度の点検で、寿命や病気で幹や枝が腐っている木が複数見つかり、放置すると倒れる危険性が高い１２本を撤去することにしました。
３０日は坂の入り口の２本の桜の撤去作業が行われ、はじめに木の上部の細い枝を切り取ったあと、木の幹に切り込みを入れてチェーンで上から持ち上げ、撤去していました。
撤去した木の幹は空洞化していて、立ち会った樹木医によりますと、根の一部でしか木を支えられておらず、放置していたら裂けて倒れていた可能性があったということです。
市によりますと、撤去した場所には数年後に新たな若木を植える予定だということです。
行幸坂は、現在行われている歩道の安全対策工事が終わり次第、ことし１１月ごろ一般開放される予定です。
熊本城総合事務所のハマ田※清美副所長は「行幸坂の桜は、熊本市民だけでなく全国的にも楽しみに待っている人が多いので行幸坂の桜をしっかり守っていきたい」と話していました。
※濱はうかんむり下が「眉」の下なし
