masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

全国から注文殺到の卵!人気のヒミツは?【熊本】

一見、何の変哲もない卵。実は全国から注文が相次ぐほど人気を呼んでいる。
こだわっているのは「えさ」。

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そこには持続可能な社会を目指すヒントがあった。
「なかなか硬い。一番最初の頃、お客さんに茶碗が割れたと言われた」
月に6000個を生産しているが、それでも足りないほど全国で注目されている。
愛らん農園・倉田晋一さん
「5年くらい卵も売れない状況だったが餌にこだわったことでもうひっぱりだこ」
人気のヒミツを探りにやってきたのは天草市河浦町の養鶏場。
卵の“生みの親”、倉田晋一さん。20年ほど前から農業のかたわら養鶏を始めた。
現在は400羽のニワトリを育てている。

倉田晋一さん
「うちの長男がちょっと卵アレルギーがあった。エサで何かが変わるのではと自分で工夫を始めた」
約10年かけて創意工夫を重ねた餌づくり。
それは天草という土地柄を生かし循環型を目指す今の時代にあったものだった。
使うのは本来なら捨てられるはずのもの。
魚の頭や骨などはアジの開きを作る地元の業者から仕入れたもの。焚いて、干して、発酵させる。
「こんなにさらさら魚の臭いはあまりない」
そのほか牡蠣殻や真珠養殖で捨てられるアコヤ貝の殻なども混ぜ合わせる。
さらに健康なニワトリを育てるために欠かせないというのが、いぶして炭化させた「もみ殻」。
自ら米も作っていて本来なら捨てるものを活用する。
養鶏場に敷き詰め餌にも混ぜることで、くせのない卵に育つという。