12月09日 18時50分
９日午前１１時すぎ、トカラ列島近海を震源とする地震があり、十島村の悪石島で震度５強の強い揺れを観測しました。
トカラ列島近海を震源とする地震はその後も続いていて、気象庁は、当面は強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、９日午前１１時５分ごろ、トカラ列島近海を震源とする地震が発生しました。
この地震で、震度５強の強い揺れを悪石島で観測したほか、震度４を小宝島、震度３を諏訪之瀬島と奄美市で観測しました。
このほか、震度２や１の揺れを奄美地方や種子島・屋久島地方の各地で観測しました。
悪石島で震度５強の揺れを観測するのは、２０年余り前の２０００年１０月２日以来です。
十島村によりますと、島民７５人全員の無事が確認できているということです。
気象庁によりますと、震源地はトカラ列島近海、震源の深さは１４キロ、地震の規模を示すマグニチュードは６.１と推定されています。
また、気象庁は、地震からおよそ４時間後に「明らかな津波は観測されなかった」と発表しました。
トカラ列島近海では今月４日から地震が相次ぎ、９日午後５時までに、震度５強を１回、震度４を２回、震度３を１３回、震度２を６８回、震度１を１６３回と、合計で２４７回の揺れを観測しています。
気象庁は、これまでの地震で地盤が緩み雨による土砂災害の危険性がふだんより高くなっているとして、「大雨警報」と「大雨注意報」、それに鹿児島県と共同で発表する「土砂災害警戒情報」の基準を通常の８割に引き下げました。
