熊本城「石門」の被害　徐々に明らかに　（熊本）

熊本地震からの復旧工事が続く熊本城です。
城内にある何の目的で造られたのか分からない石のトンネル「石門」の被害、地震から６年半がたちようやく明らかになってきました。石門の一部が崩落したものの多くは原型をとどめているとみられます。

石門は熊本城天守閣から見て北側にある石垣の内部に造られたトンネルで熊本地震の前から観光客が通る場所ではなかったため知る人ぞ知る存在です。
２つの石門のうち中之石門付近は熊本地震で石垣が崩落し今年７月から石材の回収工事が行われていました。
そして工事が進んだ１７日トンネルの天井にあたる石材が姿を表しました。
【郡司　琢哉アナウンサー】
【熊本城総合事務所　立石　裕樹さん】
「ここの部分ですね。ここに見えますので。まさにこれ（土砂）をどかすと石門が姿を現すと」

北側のトンネル入口の石材は崩落しているものの熊本城総合事務所によりますと
その他の部分は今のところ原型はとどめているとみられるということです。

【熊本城総合事務所　立石　裕樹さん】
「石門そのものの枠組みは外から見るとそれなりに形を残しているのかなと。ただ工事を進捗するにあたって手前の石材を回収したり内部の調査をしながら被害状況を詳細に把握していこうかと思っています」