masami71の日記

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崩落した石材 回収始まる 熊本城の石門周辺、11月まで


熊本日日新聞 | 2022年07月04日 16:28

熊本地震で崩落した熊本城の石門周辺で、石をつり上げ回収する工事関係者=4日午前、熊本市中央区(林田賢一郎)

熊本市は、熊本地震で被災した熊本城の石門周辺で崩落した石材を回収する工事に着手し、4日、報道陣に公開した。
2023年度から石門付近にある平櫓(国重要文化財)の積み直し工事に入るのに合わせ、6月27日から石門と石門北側にある石垣の計2カ所で進めており、11月に終了する見込み。
石門(約1080平方メートル)は、天守閣北東に位置するトンネル状の通路のようなもので、「中之石門」と「外之石門」がある。「中之石門」(全長約10メートル、幅約1・8メートル、高さ約1・5メートル)は小天守に向かって延び、「外之石門」(全長約4メートル、幅約1・2メートル、高さ約0・8メートル)は宇土櫓[やぐら]
方面へ抜けられるという。
両門は江戸時代の「御城内御絵図」に描かれており、通路や排水のために使われていたと考えられる。
熊本地震では、石門全体の3割に当たる約330平方メートルが崩落。石門北側の石垣(約420平方メートル)も、約220平方メートルが崩れた。
崩落石材はそれぞれ仮の番号を付けて落ちていた場所を記録。4日は、1個ずつ慎重にクレーン車でつり上げ回収した。
回収した石材は同市中央区千葉城町の日本たばこ産業跡地で保管し、積み直しに向けて石材の寸法などを調査する。
市熊本城総合事務所の岩佐康弘副所長は「複雑に崩壊している場所であり、やっと工事に着手できた。
少しずつだが着実に復旧していく過程を見てほしい」と話した。(鬼束実里)