masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

“奇跡の一本石垣”から6年8か月…飯田丸五階櫓の今【熊本】

熊本地震からの復興の姿を追うシリーズ「名城復活」。
一列の石垣の支えで倒壊を免れた熊本城飯田丸五階櫓。
石垣の積み直しが始まって約2か月を迎え、19日に復旧の状況が公開された。
慎重に石垣を積み上げる作業が進められていたのは熊本城飯田丸五階櫓。
緻密な調整が必要となるため1日に5石から6石しか積むことができない、気が遠くなるような作業だ。
熊本地震で大きな被害を受けた熊本城。飯田丸五階櫓は“奇跡の一本石垣”と呼ばれた一列の隅石の支えで倒壊を免れた。
櫓、石垣の順に解体して進められてきた修復作業。
石垣は櫓の下で2段構えとなっていて、2021年10月に下の部分「要人櫓台」の石垣の復旧が完了。
2022年10月から上の部分「飯田丸五階櫓台」の積み直し作業が始まった。

■KKT倉本彩アナウンサー
「飯田丸五階櫓、下の段の復旧は終わり10月から始まった上の段の石垣の積み直しも3割程度完了し、少しずつ本来の姿へと戻されていきます」
ステンレス製や樹脂製のワイヤで石垣をしっかりと安定させ、地震に強い熊本城を目指す。
作業をするのは関西や香川から来た石工たち。重さ1トンほどの築石から主に石垣の内側に積まれる小さな栗石までひとつひとつ手作業で置いていく。
■熊本城総合事務所・岩佐康弘副所長
「熊本城は未来に向けて少しずつ元の姿を戻しつつある。多くの方に見ていただいて支えていただきたい」
地元の人や観光客に見守られながら…長い時間をかけて一歩一歩蘇ろうとしている。
熊本市によると、飯田丸五階櫓の石垣の修復は2024年2月の完了を目指している。