masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本地震で被災した熊本城 “奇跡の一本石垣”飯田丸五階櫓の復旧工事を公開

熊本地震で被災した熊本城 “奇跡の一本石垣”飯田丸五階櫓の復旧工事を公開
熊本地震で大きな被害が出た熊本城。飯田丸五階櫓は、一列だけ残った石垣の支えで倒壊を免れました。その復旧の過程には子どもたちも関わっています。

石段の積み直しが始まって間もなく1年となる熊本城の飯田丸五階櫓。5日、12月の復旧完了を前に工事の様子が報道公開されました。

■平井友莉アナウンサー
「完成に近づいている飯田丸五階櫓。内側を見て見ますと細かな栗石が積み上げられています。一つひとつ丁寧に作業が進められています」

石垣を内側から支える役割をもつ栗石。10センチから30センチほどの大きさで、隙間が空かないように敷き詰められます。その栗石をよく見ると、「熊本城大好き」「修理がんばれ」とイラストとともにメッセージが描かれています。

これは8月、夏休み中の小学生などが描いたもの。地震の後に生まれた子どもたちも、復興への願いを栗石に込めました。

“奇跡の一本石垣”と呼ばれた飯田丸五階櫓。一列の隅石の支えで倒壊を免れました。

これまで、地震の揺れを吸収するといわれてきた栗石。しかし、熊本地震の時には大きな揺れに耐えきれず、栗石が表面の石を押し出す結果に。石垣崩壊の要因の一つになったとも考えられています。

そこで、栗石が動かないよう周りをステンレス製の棒などで補強。より強い石垣に変えて次の世代につなごうとしています。

石垣が完成すると栗石は見えなくなってしまいますが、思いをひとつに復旧を目指します。

■熊本城調査研究センター 網田龍生所長
「子どもたちが大人になった頃に、ようやくこの復旧事業が完成しますので、新たな気持ちで熊本城を見て、将来に伝えていってほしい」

熊本のシンボルを、子どもたちの願いが支え続けていきます。