24年度上期に発行の新紙幣を公開 千円札は小国町出身・北里柴三郎の肖像画 日銀熊本支店
熊本日日新聞 | 2023年6月6日 19:58
北里柴三郎の肖像画が用いられた新千円札の見本を持つ、日銀熊本支店の田原謙一郎支店長＝6日、熊本市中央区
日銀熊本支店は6日、2024年度上期に発行する新しい紙幣を報道陣に公開した。千円札の表面には熊本県小国町出身の細菌学者で、近代医学の基礎を築いた北里柴三郎の肖像画が用いられており、田原謙一郎支店長は「当地ゆかりの千円札は特に身近だと思うので、PRに力を入れたい」と意気込んでいる。
紙幣の刷新は04年以来20年ぶり。昨年度から製造が始まり、本年度は30億3千万枚を印刷する。紙幣を傾けると肖像が動く3Dホログラムを世界で初めて取り入れるなど、最新の偽造防止技術が施されている。
1万円札は日本の資本主義の父とされる実業家の渋沢栄一、5千円札は女性教育の先駆けとなった津田梅子がそれぞれ表面の肖像画となる。関係者以外は新紙幣を触ることはできないが、同支店の見学会（事前予約制）で見ることができる。（立石真一）
