「球泉洞休暇村」が30日再開 熊本・球磨川の絶景楽しんで つり橋「コウモリ橋」も通行可能に
熊本日日新聞 | 2023年10月26日 20:42
改装した球泉洞休暇村のコテージ＝芦北町 2020年熊本豪雨で被災し、休業が続いていた宿泊施設「球泉洞休暇村」（熊本県芦北町）が30日、再開する。球磨川に架かる歩行者用のつり橋「コウモリ橋（全長130メートル）」も通行できるようになり、球磨川の自然を満喫できる。
球泉洞休暇村に整備したバーベキュー場から眺めるコウモリ橋＝芦北町
運営する球磨村森林組合によると、休暇村は豪雨のため管理棟が全壊、コテージ1棟が床上浸水するなどして被災した。施設の復旧に合わせて宿泊棟の全6棟を改装。施設の目の前に広がる球磨川の景色を楽しんでもらおうとバーベキュー場や展望所も設けた。
熊本豪雨では、濁流が押し寄せたつり橋（高さ約20メートル）もねじれたため、橋の支柱以外を架け替えた。新たな橋は、歩行者の足元が格子状の造りになっており、球磨川を見下ろすことができる。
休暇村はこれまで家族連れなどが利用するレジャースポットとして親しまれてきた。森林組合の犬童大輔参事（49）は「休暇村から眺める景色は球磨川有数の絶景ポイント。豪雨の影響でまだ交通が不便な場所があるが、自然を楽しみに足を運んでもらえれば」と話している。宿泊料は1棟1泊1万6500円～4万4千円、1棟最大8人まで。球泉洞☎0966（32）0080。（川野千尋）
