成長が早く花粉飛散量が少ない「エリートツリー」を学ぶ研修会
11月13日 17時49分
成長が早く、花粉の飛散量が少ないスギやヒノキの苗木、「エリートツリー」について学ぶ研修会が合志市で開かれました。
この研修会は合志市にある国の研究機関、「森林総合研究所九州育種場」で開かれ、苗木の生産者や県の担当者、およそ３０人が参加しました。
「エリートツリー」はスギやヒノキから成長の早い個体をかけあわせたもので、一般的な苗木の１.５倍の早さで成長することから短い期間で生産ができるとして全国的に注目されています。
研修会では苗木を観察しながら「エリートツリー」は一般的なスギに比べ、花粉の飛散量が半分以下であることや、下刈りという苗木周辺の草木を刈る手入れの負担が通常の苗木の半分にあたる３年ほどで済むことからコストを抑えて生産できることなどが説明されました。
国は２０５０年までに林業用の苗木の９割を「エリートツリー」に置き換えることを目標としています。
人吉市内で木材会社に勤務する７０代の男性は「夏場の暑い中での下刈りの作業は大変で手ががからず低コストで生産できるという話は魅力的に感じた。会社で導入するか話し合いたいと思う」と話していました。
