masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

【被害状況 11日】石川県で213人死亡 安否不明者37人(14時)-3

新潟県
上越 漁船などに津波被害
新潟県上越市にある上越市大潟漁港には今月1日の能登半島地震のあと津波が押し寄せ、地元の漁協によりますと10隻ある漁船のうち8隻が転覆したり水につかったりして、このうち3隻は船底に傷がつくなどして修理が必要になっています。

また漁船を陸に引き上げる機械が津波で壊れたほか、網も流され、漁に出られなくなっているということです。

上越市の沖合では例年3月からタイやヒラメの漁が本格化しますが、漁協によりますと今回被害を受けた機械などの修理が間に合うかどうか見通せない状況だということです。

上越市漁業協同組合の平原信行理事は「修理にかなりの費用がかかってしまい、大きな打撃です。漁のシーズンまでに修理が間に合ってほしいが難しいのではないかと思う。能登半島と近いこともあり、また地震が起きて被害が出ることも怖いです」と話していました。

被害住宅2438棟 新潟市西区では週末も「り災証明書」受け付け
新潟県などによりますと地震の影響で県内では48人がけがをし、新潟市内の小学校に通う児童1人が帰省先の石川県内で被災し、亡くなりました。

11日までに県内で被害が確認された住宅は、10日から404棟増えて2438棟となりました。

内訳は▽全壊が10棟、▽半壊が273棟、▽一部破損が2140棟、津波による被害が▽床上浸水1棟、▽床下浸水14棟となっています。

新潟市に提出された「り災証明書」交付ための調査の申請は、11日までに6366件に上り、今後も住宅の被害件数が増えることが懸念されています。

液状化の被害が大きい新潟市西区は週末も区役所など4つの庁舎で、「り災証明書」申請の受け付けや土のう袋の配付などを行うことにしています。

週末も業務を行うのは▽西区役所と▽黒埼出張所、▽西出張所、▽中野小屋連絡所の4つの庁舎です。

一方、県などが受け付けている義援金には11日までに1600万円余りが寄せられ、今後、被害に応じて自治体に配分されるということです。

新潟市西区 保健師が住民の健康調査 

液状化の被害を受けた住宅では、傾きの程度によってめまいや睡眠障害といった健康被害がみられるということで新潟市西区では、今月7日から区の保健師液状化の被害を受けた住宅をまわり、聞き取りを行っています。

11日は14人が小針地区や寺尾地区で傾いていたり地面が隆起したりしている住宅を訪ね、症状がないかや、近くに相談できる人がいるかたずねました。

訪問を受けた人たちからは家族がこの先どうなるのかと考え込んでしまい不安を感じているという声や食欲がなく眠れないといった声があがり、保健師が書き留めていました。

訪問を受けた西村茂さんは「自宅が沈み、玄関のドアが開かなくなって被害に気付きました。こうしてまわってもらえて精神的に助かっています」と話していました。

西区役所健康福祉課の保健師、鈴木那央さんは「いま気を張っていても時間がたつとつらくなる人もいます。不安を話すだけでも気持ちが安定するので、ぜひ相談してほしいです」と話していました。

西区役所は心身に不調がある場合、区役所に相談に訪れてほしいと呼びかけているほか、新潟市保健所でも随時相談を受け付けているということです。

新潟市内 設備に被害ない宿泊施設でキャンセル相次ぐ 

能登半島地震のあと、新潟市内では設備などに被害がない宿泊施設でキャンセルが相次いでいます。

新潟市を訪れることへの不安を理由にあげる人が多いということで、宿泊施設の関係者は「被害はなく通常どおり営業しているので利用を検討してほしい」と話しています。

新潟市によりますと能登半島地震のあと市内では大型ホテル7軒で宿泊や宴会のキャンセルが相次ぎ、今月1日から8日までの宿泊のキャンセルはあわせて850件余りにのぼります。

新潟市西蒲区の岩室温泉で昭和25年から営業を続ける温泉旅館でもキャンセルが相次ぎ今月の宿泊の予約は半分ほどにまで落ち込んだということです。

今月1日に地震が起きたときこの旅館では一時的に宿泊客に避難を呼びかけましたが、家具など倒れることはなく、電気やガスなどにも問題はないということです。

旅館では設備に問題がないことを説明していますが、新潟市を訪れることに不安を感じるという理由でキャンセルする人が多いということで、周囲の旅館などと対策を検討しているということです。

「高志の宿高島屋」の若おかみ、高島あずみさんは「かき入れ時にこのような事態になり頭が痛いです。旅館に被害はなく通常どおり営業しているので利用を検討してほしい」と話しています。

《学校施設・文化財など》
学校施設や文化財などの被害1339件 90校が休校(正午)
文部科学省のが11日正午時点の被害状況をまとめたところ、学校施設や文化財などの被害は1339件となり、90校が休校しています。

文部科学省都道府県を通じてまとめた被害状況によりますと、小中学校や高校、それに大学などの学校施設は
新潟県で277校
富山県で271校
▽石川県で265校
など2府9県の830校で被害が確認されています。

また
▽体育館や図書館などの施設の被害は6県で354件
▽国宝や国の重要文化財などは4県で155件で
学校施設とあわせると1339件の被害が確認されています。

一方、11日時点の休校は
▽石川県で小学校が44校、中学校が19校、高校が20校、特別支援学校が3校などあわせて89校
新潟県で中学校1校となっています。

このうち
▽石川県の67校で再開のめどがたっていないということです。

文化庁 文化財被害で 現地調査へ
能登半島地震では世界遺産や国宝など文化財の被害も150件を超えていて、文化庁などは12日から現地で被災状況を調査し緊急の保全などにつなげることにしています。

文化庁都道府県を通じて国宝や国の重要文化財などの被害状況をまとめたところ、11日正午までに、石川県、富山県新潟県岐阜県の4つの県であわせて155件の被害が確認されています。

これを受け文化庁は、国立文化財機構文化財防災センターの職員などとともに、被災地域の文化財の現地調査を始めるということです。

12日は、複数の場所で石垣が崩落する被害が確認されている国指定史跡の金沢城跡を調査するということです。

文化庁などは、調査をもとに、文化財の迅速な緊急保全や、今後の復旧工事への技術支援などを行うことにしています。

七尾 和倉温泉 ホテルなどで温泉が出ない状態に
石川県を代表する温泉地、七尾市和倉温泉では、地元の旅館協同組合に20余りのホテルや旅館などが加盟していますが、今月1日の地震で建物が大きな被害を受けて、すべて休業しています。

建物の被害に加え、ホテルや旅館などでは温泉が出ない状態になっていることが新たに分かりました。

多くのホテルや旅館に温泉を供給している会社によりますと、地下の源泉から温泉をくみあげる配管が地震の影響で壊れたのが原因とみられるということです。

会社ではできるだけ、早期の復旧を目指しています。

和倉温泉観光協会では「ホテルや旅館は建物の被害が大きく、再開には時間がかかると思いますが、何とか温泉だけでも入ってもらえるように早く復旧させたい」と話していました。

石川県内 点灯しない信号機 116基(11日時点)
警察庁によりますと、石川県内では、今回の能登半島地震の影響で、点灯しなくなった信号機が、倒壊したものなども含め、148基に上りました。

一部は復旧しましたが、地震発生から10日が経過した11日の時点でも116基が点灯しない状態で、交差点など交通量が多い場所を中心に、警察官が手信号で交通整理にあたっています。

停電の影響によるものか、信号機自体が故障しているのか、原因の調査は進んでいないということで、復旧にはまだ時間がかかる見通しです。

13年前の東日本大震災の被災地では、停電の影響で信号機が点灯しない交差点での死亡事故も発生しています。

今回の災害で信号機が点灯していない場所の中には、警察官を配置できていないところがあり、道路の陥没なども各地で起きていることから、警察庁は被災地での不要不急、暗い時間の車の利用は避けるよう呼びかけています。

河道埋塞 輪島市能登町の複数箇所で
今回の能登半島地震では、崩れた斜面の土砂が川を塞ぐ河道埋塞が少なくとも石川県輪島市能登町の複数の箇所で起きています。国土交通省は、これまでより少ない雨で土砂災害が発生しやすい状況になっているとして注意を呼びかけています。

国土交通省によりますと、能登半島地震では斜面が崩れて土砂が川に流れ込む河道埋塞が少なくとも、輪島市河原田川能登町山田川で確認され、土砂を取り除く工事が進められています。

今回の地震では土砂災害が広域に及んでいることから、河道埋塞はこのほかにも複数あるとみられ、国が調査を続けています。

国土交通省によりますと、現時点で川の水を大量にせき止めるような大規模な河道埋塞は確認されていません。

ただ、今後の雨で斜面がさらに崩れて土砂が川に流入するおそれがあるほか、せき止めた土砂が土石流となって流れ下る危険性もあることから、国土交通省はふだんよりも少ない雨でも土砂災害が起きやすくなっているとして注意を呼びかけています。

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