石川 珠洲 防災行政無線のスピーカー ほとんど使えない状況
石川県珠洲市の泉谷満寿裕市長は、6日午前の県の災害対策本部会議で、市内70か所にある、防災行政無線のスピーカーのほとんどが、1月3日以降、使えなくなっていることを明らかにしました。
地震による停電の影響で、非常用のバッテリーが切れ避難の呼びかけのほか、自衛隊による支援物資の提供場所や時間などについても、広報ができない状態が続いているということです。
そのうえで、泉谷市長は、停電が復旧するまでの間、スピーカーに電力を供給するための支援を受けることができないか協力を求めました。
石川 輪島 孤立地域の救助活動続く
石川 輪島 孤立地域の救助活動続く
輪島市大沢町では今月1日の地震で道路が寸断されるなどして孤立した状態が続いていて、自衛隊がヘリコプターを使って住民の救助活動を行っています。
6日午前中、輪島市のマリンタウンにあるグラウンドには、ヘリコプターで救助された住民が次々に降り立ちました。
“金沢の体育館で配慮必要な被災者受け入れへ”石川県知事
石川県の馳知事は6日午前に行われた県の災害対策本部会議で、高齢者や妊婦、それに持病がある被災者について、金沢市にある体育館「いしかわ総合スポーツセンター」で受け入れる方針を明らかにしました。
スポーツセンターでは金沢市や白山市からテントやマット、間仕切りの提供を受けることが決まっていて、7日に準備を進め、8日にも被災者の受け入れを開始したいとしています。
《新潟県》
新潟 液状化が50か所以上確認
今月1日の地震で、広い範囲で液状化が確認された新潟市西区では液状化が50か所以上で確認され、住宅が傾くなどの被害が出ています。
西区の社会福祉協議会では6日からボランティアによる復旧作業が始まり、新潟医療福祉大学の学生などおよそ80人が参加しました。
このうち、西区の善久地区では雨が降る中、ボランティアが被害を受けた住宅の敷地にたまった土砂をスコップを使って取り除き、土のう袋にまとめていました。
《富山県》
富山 高岡 損壊住宅の修繕や土砂の片づけ急ぐ
震度5強の揺れを観測した富山県高岡市では、今後の雨や雪に備えて、損壊した住宅の修繕作業や液状化で流れ出た土砂の片づけを急いでいます。
高岡市伏木地区では、地震の影響で建物が損壊したり、液状化現象で道路に土砂が流れ出たりして生活に影響が出ています。
発生から6日目の6日は、時折強い雨が降る中、業者が側溝にたまった土砂をバキューム車で回収したり、地元の住民がボランティアと一緒に道路に流れ出た土砂をスコップで土のうの袋につめたりしていました。
また、この地区では、壁にひびが入ったり、傾いたりした住宅が多くあり、住民が雨風をしのごうと玄関の扉と外壁との間にできたひび割れにビニール袋を詰め込んで応急的に補修する作業を行っていました。
《建物被害》
石川 住宅被害365棟 全体状況は把握できず
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石川県によりますと、6日午前8時時点で、県内では七尾市などで、少なくとも365棟の住宅被害が確認されたということです。
一方、輪島市や珠洲市、内灘町それに能登町でも、多数の住宅に被害が出ていますが依然として全体状況は把握できていないとしています。
自治体別にみると
▽金沢市では全壊が4棟
▽七尾市では全壊が225棟
▽加賀市では全壊が2棟、半壊が2棟、一部破損が16棟
▽羽咋市では全壊が15棟
▽川北町では一部破損が1棟
▽志賀町では全壊が8棟、半壊が15棟、一部破損が16棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽中能登町では全壊が16棟、半壊が5棟、一部破損が12棟
▽穴水町では全壊または半壊が17棟、となっています。
一方、▽輪島市と▽珠洲市、▽内灘町、▽能登町では多数の住宅に被害が出ていますが、全体状況は把握できていないとしています。
《農林水産業の被害》
石川 漁船の転覆 座礁 62隻以上確認
農林水産省は6日7時半までに確認された被害の状況を公表しました。
石川県内では、▽漁船の転覆や座礁などが62隻以上確認され、このうち、8隻が新潟県の沿岸に漂着したということです。
また、▽畜産農家では47件の断水や18件の停電などが起きているということです。
さらに石川県内には、点検の対象となっている農業用のため池が1100か所あまりありますが、46か所で損傷が見つかったほか、地震の影響で現地に向かう道路状況が悪いことなどからおよそ4割にあたる442か所では点検ができていないということです。
6日午前に開かれた対策本部の会議で、坂本大臣は、「避難された方々に食料などの必要な物資を適宜適切に届けることは極めて重要な課題であり、迅速かつ万全を期して進めてほしい」と述べました。