阪神・淡路大震災から29年 能登半島地震の犠牲者、被災者への思い【熊本】
2024.01.17 19:00
6434人が犠牲となった阪神・淡路大震災から17日で29年です。神戸市で開かれた市民による追悼行事では、能登半島地震の被災地にも祈りが捧げられました。
【午前5時46分黙とう】
17日朝、神戸市で開かれた『1・17のつどい』です。震災関連死も含め阪神・淡路大震災6434人の犠牲者と毎年発生する自然災害の被災地の復興を願い祈りが捧げられました。
約7000本の灯籠が優しく浮かび上がらせた文字は「ともに」。
能登半島地震の犠牲者、被災者への思い。
震災を知らない世代に記憶と教訓を「ともに」つないでいこうという願い。
震災を経験した者として「ともに」寄り添う思いが込められています。
残された遺族は一日一日を大切に生きてきました。
【遺族代表、鈴木佑一さん】
「29年前に止まった家族の時間が、やっと動き始めます。私が生きてこられたのは、多くの方に支えられたから」
【妹を亡くした・加藤いつかさん】
「能登半島の地震の映像を見て感情的に涙もろくなった。すごく訳も分からなく涙が出てきたりもした」
【母と姉を亡くした千代田健志さん】
「自分も親になって、いま僕がいなくなったら、子どもたちがかわいそうという気持ちが親としての一番の気持ち。子どもたちを守っていかないといけない」
会場では能登半島地震が発生した午後4時10分にも黙とうが捧げられました。
ボランティア元年といわれる1995年。
阪神・淡路大震災の被災地で生まれた復興のノウハウや、ふるさとの傷が癒えることを信じる思いは、熊本地震と同じく能登半島地震の被災地を支えていきます。
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