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熊本市の吉田松花堂、国重文指定

熊本市の吉田松花堂、国重文指定 文科省が官報告示 主屋や茶室、庭園など
熊本日日新聞 | 2024年1月20日 08:45



国の重要文化財に指定された「吉田松花堂」=熊本市中央区
 文部科学省は19日、伝統薬「諸毒消丸[しょどくけしがん]」の製造・販売を営む邸宅「吉田松花堂」(熊本市中央区新町)を国の重要文化財に指定し、官報に告示した。国の文化審議会が昨年11月、指定するよう答申を出していた。

 吉田松花堂は、創業地は不明だが、1876(明治9)年には現在地にあり、翌77年の西南戦争で焼失。店舗兼製薬所である主[おも]屋が翌年復旧した後、事業拡大とともに敷地の拡張と建物の増改築が進み、1907(明治40)年ごろにはおおよそ現在の敷地と邸宅を構えたという。

 鼠漆喰[ねずみじっくい]塗りの重厚な構えを見せる主屋、侯爵黒田家など貴賓の宿泊所にもなった隣接の「十五畳」、茶室など計9棟のほか、回遊式庭園を含む敷地(約2120平方メートル)が指定された。

 熊本市文化財課によると、今回の指定で同市内の国重文は20件となった。(鬼束実里)

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