masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

TSMC進出で課題に 地下水を白川上流で“かんよう”へ

TSMC進出で課題に 地下水を白川上流で“かんよう”へ
03月15日 11時46分

台湾の半導体大手、TSMCの熊本県への進出で地下水の保全が課題となるなか、高森町と南阿蘇村は、新年度から、雨の量が増える時期に水田にためる雨水の量を増やして地下水を「かんよう」する取り組みを始めることになりました。

白川の源流にあたる阿蘇地域は、カルデラ内に降った雨が地下に浸透して地下水となったり白川に流れ込んだりするため、水資源を保全する上で重要な場所となっています。

TSMCの進出で地下水の保全が重要な課題となるなか、白川の上流にある高森町と南阿蘇村では、新年度から、雨の量が増える6月から8月にかけて水田にためる雨水の量を増やして地下水を「かんよう」する取り組みを始めることになりました。

高森町と南阿蘇村によりますと、この期間のうち60日以上、水田の排水路に板を設置して水深が10センチ以上となるよう農家側に協力を求めるということで、初年度はあわせて100ヘクタールほどを目標に実施するとしています。

協力した農家には10アールあたり3000円が支給され、財源はふるさと納税を活用するということです。

2つの自治体は「こうした取り組みによって、地下水の保全に貢献するとともに、阿蘇地域の世界遺産登録の動きも後押ししていきたい」としています。