masami71の日記

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TSMC 日本で2番目の半導体工場 熊本県に建設と正式発表

TSMC 日本で2番目の半導体工場 熊本県に建設と正式発表
02月07日 19時09分

半導体の受託生産で世界最大手の台湾のTSMCは、日本で2番目となる半導体工場を熊本県に建設すると6日、正式に発表しました。
菊陽町の第1工場と合わせた投資額は、日本円で2兆9600億円を超える規模となります。

発表によりますと、TSMCは日本で2番目となる半導体工場の建設を熊本県でことしの年末までに始め、稼働開始は2027年末までを目指すとしています。

工場の運営会社には、ソニーグループなどに加えて新たにトヨタ自動車が2%出資し、今月、開所式を行う第1工場と合わせた投資額は200億ドル、日本円で2兆9600億円を超える規模となります。

そのうえで、会社は2つの工場では3400人以上の高度な人材の雇用を生み出すとしていて、生産する製品は、自動車など幅広い用途向けで40ナノメートルのほか、6から7ナノメートルなどの先端半導体になるとしています。

すでに建設されている菊陽町の第1工場は今月24日に開所式を控え、年内に本格的な稼働を始めることになっています。

周辺では関連企業の集積も進んでいて、工場が大量の地下水を使うことによる環境への影響や、半導体関連産業で働く人材の育成などが課題です。

一方、半導体産業に人材が流れることで起きるほかの業種の人手不足や、工場の周辺の交通渋滞のさらなる悪化も懸念されていて、こうした課題への対応も求められます。

蒲島知事は7日の記者会見で、「新生シリコンアイランド九州の実現と、日本の経済安全保障の一翼を担うという目標に向けて、大きな前進となる歴史的決定だ。第2工場の受け入れも円滑に進むよう、全庁一丸となり対応していく」と述べました。

そのうえで、TSMCが第1工場に続き、同じ熊本県に第2工場の建設を決めたことについて、「第1工場の操業開始に向けた周辺地域の整備も県としてしっかりやっている。関係市町村と連携した対応が高く評価されたのではないか」と述べました。

一方、周辺の交通渋滞への対策や環境保全の対応について、「一番言われているのが渋滞対策の問題で、環境や地下水の問題もある。第1工場の建設が決まった段階から対応しないといけない問題だと思っていた。ベストバランスというか、環境保全とTSMCの経済効果が両立できるような形でやっていきたい。第1工場の操業が始まるまでにしっかり対応して準備したい」と述べました。
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