masami71の日記

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冬の田んぼに水張り、熊本・大津町に活動組織が発足


冬の田んぼに水張り、熊本・大津町に活動組織が発足 白川中流域で初 TSMC進出で地下水減少に懸念
熊本日日新聞 | 2023年10月25日 08:22


11月から水張りを始める瀬田地区の農地。奥は白川=24日、大津町
 台湾積体電路製造(TSMC)の熊本県菊陽町進出で減少が心配される地下水を地域ぐるみで育もうと、大津町瀬田の農家が、冬場の田んぼに水を張る活動を始める。24日、活動組織「瀬田地区水田湛水[たんすい]協議会」が発足した。白川中流域で冬場に水を張るのは初めて。水が染み込みやすい「ザル田」を利用して地下に水を蓄える新たな取り組みとして期待される。

 稲作農家15人が、収穫後の11月から作付け前の3月まで計6・3ヘクタールで水張りを計画する。大津、菊陽両町を中心とする白川中流域の土壌は、他地域の5~10倍の浸透力があるとされ、5カ月間で95万トン以上が地下に蓄えられる計算。TSMCの新工場が年間で採取する地下水量の3分の1弱に当たる。

 協議会は、くまもと地下水財団が緑川水系や菊池川水系の流域で取り組んできた「冬期湛水事業」に新たに加わった。会長に就いた瀬川友次さん(69)は「稲作期間を含めて10カ月という長期間の水張りは課題も多いが、農業を守り、水を守るという思いでやっていきたい」と強調した。