〝今だけ〟満水ダムの上を通過 熊本・南阿蘇鉄道の第一白川橋梁 立野ダム試験湛水で橋脚沈む
熊本日日新聞 | 2024年2月6日 10:32
立野ダムの試験湛水で橋脚部分が水に沈んだ南阿蘇鉄道の第一白川橋梁。2両編成の臨時列車がゆっくりと通過した＝4日午前、南阿蘇村（ドローン撮影）
熊本県の南阿蘇鉄道（南鉄）を代表するビュースポットの第一白川橋梁［きょうりょう］（高さ60メートル）。下流にある立野ダムの試験湛水［たんすい］で橋脚部分が水に沈んだ。満水となった4日、峡谷を走る列車をドローンで撮影した。
通常は水をためない流水型ダムのため、湖のようになった峡谷は〝今だけ〟の景観。南鉄は乗客や鉄道ファンに珍しい眺めを満喫してもらおうと、2～4日、臨時便も運行した。2両編成のカラフルな列車が、普段よりもゆっくりと橋の上を往復していた。
国交省立野ダム工事事務所によると、5日から放流が始まり、約3日間かけて貯水前の状態に戻す予定。（上杉勇太）
