【限定公開】鉄道ファン必見！ 地震を乗り越えた南阿蘇鉄道 復活した前面展望
土砂に巻き込まれて曲がった南阿蘇鉄道の線路＝2016年4月26日、南阿蘇村立野
2016年4月16日。熊本を襲った最大震度7の揺れは、高森町と南阿蘇村を結ぶ南阿蘇鉄道（南鉄）の鉄路や鉄橋に甚大な被害を与えました。ぐにゃりと曲がったレール、壁面が崩れてがれきが散乱したトンネル…。「南鉄の復旧は絶望的」と言われました。
あれから7年。区間運休が続いていましたが、さまざまな人たちの苦労、全国からの温かい支援によって復旧工事が完了。南鉄は2023年7月15日に全線再開しました。
熊本日日新聞社は、全線再開を前に試運転に同行し、復活した鉄路の「前面展望」を動画に収めました。実走するトロッコ列車の車両前部に、許可を得て設置した固定カメラで撮影しています。
全線再開に向けて中松―立野間を試運転中の南阿蘇鉄道のトロッコ列車＝2023年5月13日午後、南阿蘇村（上杉勇太）
動画は、熊日IDを持っている方への限定公開としています。ノーカット版は約57分、ダイジェスト版は約6分。沿線に広がるのどかな田園風景や、点在する特徴的な駅舎もご覧いただけます。
鉄路は、南阿蘇の雄大な山々を望む田園風景、木立の間を抜けながら続いていきます。最後に長いトンネルを抜けると、山深い峡谷の上に掛け替えられた「第一白川橋梁」を通ります。動画には、大手飲料水メーカーのテレビＣＭのロケ地として有名な「見晴台駅」も登場します。
「あきらめない」―。熊本地震の被害を乗り越え、全線復旧までこぎ着けた南鉄から見える風景をぜひご覧ください。
