08月30日 11時27分
熊本県天草市で、地域おこしとして栽培されている「高浜ぶどう」の収穫が行われました。
高浜ぶどうは天草市天草町の高浜地区で古くから育てられ、明治時代、歌人の与謝野鉄幹などが九州を旅した際につづった紀行文「五足の靴」にも、「高浜の町はぶどうに覆われている」と記さています。
しかし、その後病害虫や台風などの被害を受け、わずか１本が残るだけとなっていましたが、１１年前から地元の地域おこしグループが栽培に取り組み、今では１００本ほどに増えています。
３０日は朝６時から、地元の人などおよそ３０人が参加して収穫作業が行われ、参加した人たちははさみを使ってぶどうの房をつみ取っていました。
収穫は９年目となりますが、これまでで最も多い５５０キロのぶどうが収穫されたということです。
収穫されたぶどうは、熊本市内のワイナリーで白ワインとなり、ことし１２月に地元の酒店で販売されるということです。
「高浜地区振興会高浜ブドウ会」の宇土寿美会長は「高浜ぶどうは甘酸っぱい、さわやかな味が自慢ですのでそれを生かしたワインに仕上がればいいなと思います」と話していました。
