“盛り土”のリスク
土石流が発生した要因について、地盤工学の専門家は、盛り土のあった場所は地下水が集まりやすい場所で、この場所が土石流の起点になった可能性があると指摘しています。
東京電機大学 安田進名誉教授
「最上流の現場は水が集まりやすい場所で、えぐられた地面の様子を見るかぎり、この場所が土石流の起点になった可能性がある。崩壊した土砂が谷を下るにつれて両側の斜面の土を削り、土砂の量が一気に増えて被害を大きくしたことが考えられる」
「谷間を埋めて盛り土を行う際は底に排水パイプなどを通して水はけをよくするなどの対策が必要だが、どのような対策がとられていたか、もとの地形はどうだっかなどは今後詳しく検証が必要だ。山の中に土砂や産業廃棄物の処分場などがあるケースはほかの地域にもあり、リスクがあると考えてほしい」
「最上流の現場は水が集まりやすい場所で、えぐられた地面の様子を見るかぎり、この場所が土石流の起点になった可能性がある。崩壊した土砂が谷を下るにつれて両側の斜面の土を削り、土砂の量が一気に増えて被害を大きくしたことが考えられる」
「谷間を埋めて盛り土を行う際は底に排水パイプなどを通して水はけをよくするなどの対策が必要だが、どのような対策がとられていたか、もとの地形はどうだっかなどは今後詳しく検証が必要だ。山の中に土砂や産業廃棄物の処分場などがあるケースはほかの地域にもあり、リスクがあると考えてほしい」
静岡県の川勝知事は4日に分析の結果を公表したあとの記者会見で「今回は盛り土部分が全部持っていかれていて、大変危険をもたらすような山への手の加え方があったのではないか。ほかの地域の参考になる部分もあると思うのでしっかりと検証する」と述べ、県として盛り土と土石流の関係などを調査するとしています。