masami71の日記

熊本市在住の70歳の年金暮らしです

熱海 土石流-4

“盛り土”のリスク

土石流が発生した要因について、地盤工学の専門家は、盛り土のあった場所は地下水が集まりやすい場所で、この場所が土石流の起点になった可能性があると指摘しています。
地盤工学が専門で東京電機大学名誉教授の安田進さんは、静岡県が撮影した土石流の上流部の映像について、崩れた斜面から水が噴き出していることから盛り土によって地下水の流れがふさがれ、大量の雨で水圧が高まって土砂を押し出したと分析しています。
東京電機大学 安田進名誉教授
「最上流の現場は水が集まりやすい場所で、えぐられた地面の様子を見るかぎり、この場所が土石流の起点になった可能性がある。崩壊した土砂が谷を下るにつれて両側の斜面の土を削り、土砂の量が一気に増えて被害を大きくしたことが考えられる」
「谷間を埋めて盛り土を行う際は底に排水パイプなどを通して水はけをよくするなどの対策が必要だが、どのような対策がとられていたか、もとの地形はどうだっかなどは今後詳しく検証が必要だ。山の中に土砂や産業廃棄物の処分場などがあるケースはほかの地域にもあり、リスクがあると考えてほしい」
また今回崩れた盛り土周辺について、国土地理院が過去に上空から撮影した写真をみると、盛り土が行われる前と後の様子が分かります。

1970年代に撮影した写真では、木々が生い茂って地面などは見えない状態ですが、2012年や2017年に撮影した写真では階段状に土を削ったり、盛ったりした様子が分かります。

国土交通省によりますと、上流側の崩れた盛り土については、平成19年に熱海市に対して、小田原市の業者から、土を運び込むための届け出が出されていたということです。
一方で、何のために土を運び込むのかや土がどこから持ち込まれたかは分かっていないということです。
盛り土造成に詳しい関東学院大学の規矩大義教授
「盛り土を行う際、対策は行うことになっているものの、もともとの地盤と盛り土の接続部分に水がたまりやすく、大雨が降った場合、不安定になって崩れやすくなる。こうした盛り土が行われている場所は全国に広がっていて、どこでも同じようなリスクがあると考えてほしい」
静岡県の川勝知事は4日に分析の結果を公表したあとの記者会見で「今回は盛り土部分が全部持っていかれていて、大変危険をもたらすような山への手の加え方があったのではないか。ほかの地域の参考になる部分もあると思うのでしっかりと検証する」と述べ、県として盛り土と土石流の関係などを調査するとしています。