熊本市の住宅街にコウノトリ4羽 建物屋上で羽休め、住民ら歓声
3日朝、熊本市の住宅街にコウノトリ4羽が飛来し、住民たちを喜ばせた。
日本野鳥の会県支部によると、日本全国で目撃情報が増えている。
午前6時すぎ、中央区萩原町のマンション8階に住む浦本正博さん(80)が、洗濯物を干していた妻に「サギがいるよ」と声を掛けられ、眼下の電柱の上に1羽が止まっているのを見つけた。
「サギにしては大きい。ツルだと思い驚いた」と、熊日に連絡した。
4羽は近くの5階建ての集合住宅の屋上に移動し、3時間近く羽休め。
住民らはスマートフォンで撮影し、飛び立つ姿に歓声を上げた。
浦本さんは「みんなラッキーだと喜んでいた。コウノトリと聞き、ますますうれしい」と話した。
日本野鳥の会県支部事務局長の原口研治さん(67)によると、コウノトリは人工繁殖させて自然に返す取り組みが奏功し、数が増えている。
県内では今年、8月に山鹿方面で確認された。
今月2日には熊本市中央区水道町での目撃情報もあった。(志賀茉里耶、野村拓生)