鉄道各線運転見合わせ 代わりの帰宅手段として活用か
利用者「シェアサイクルの存在 多くの人が知っていれば」
30代の「ナナ」さんは、7日夜の地震のあとにシェアサイクルを利用して帰宅したことをSNSに投稿しました。
通っている学校からの帰宅途中に地震が起き、乗っていた列車がとまってしまいました。再開を待っていましたが、見通しが立たないことから荒川区内からシェアサイクルを利用したということです。
自宅までの距離は6キロほど、8日午前0時ごろからおよそ40分かけて帰宅したといいます。
配達員の仕事で以前も使ったことがあったためシェアサイクルの利用を思いついたということです。
ナナさんは「駅で立往生している人やタクシーに並んでいる人も多かったので、便利だなと思いました。シェアサイクルの存在を多くの人が知っていれば、もっと早く帰れたりしたんじゃないかと思いますし、いろいろな災害でも役に立つのではないでしょうか」と話していました。
通っている学校からの帰宅途中に地震が起き、乗っていた列車がとまってしまいました。再開を待っていましたが、見通しが立たないことから荒川区内からシェアサイクルを利用したということです。
自宅までの距離は6キロほど、8日午前0時ごろからおよそ40分かけて帰宅したといいます。
配達員の仕事で以前も使ったことがあったためシェアサイクルの利用を思いついたということです。
ナナさんは「駅で立往生している人やタクシーに並んでいる人も多かったので、便利だなと思いました。シェアサイクルの存在を多くの人が知っていれば、もっと早く帰れたりしたんじゃないかと思いますし、いろいろな災害でも役に立つのではないでしょうか」と話していました。
担当者「災害時の適切な利用についても考えていかなければ」
「ドコモ・バイクシェア」の大橋純子 経営企画担当課長は「今回、帰宅手段として多くのかたに選択をしていただき、新たな公共サービスの一つとして認識されていると感じます。一方で、災害時には道路に亀裂が入ったり建物が倒壊したりと、通常とは道路状況が異なって移動自体が危険な場合もあります。当社として、災害時の利用を積極的に推奨しているわけではなく、今後は災害時の適切な利用についても考えていかなければいけない」と話していました。
一時滞在施設と連絡取れず 協力要請は営業時間帯に限る
今回の地震で東京都は帰宅困難者が多く出ていた港区と足立区に対して、公共交通機関が動くまでの間体を休めてもらうため「一時滞在施設」を開設するよう求めました。
このうち、電車が止まったJR品川駅で行き場のない人が多く出ていた東京・港区には、午前2時すぎに東京都からの要請がありました。
港区では帰宅困難者への対応のため、区の施設のほか民間の施設も「一時滞在施設」として借りられるよう65の事業者と協定を結んでいます。
しかし協定では、協力を要請できるのは原則として営業時間帯に限るとされていて、深夜に電話しても連絡は取れなかったということです。
「一時滞在施設」として指定している区の施設は品川駅の近くになかったため、都とも相談しながら利用できる施設を探しました。
このうち、電車が止まったJR品川駅で行き場のない人が多く出ていた東京・港区には、午前2時すぎに東京都からの要請がありました。
港区では帰宅困難者への対応のため、区の施設のほか民間の施設も「一時滞在施設」として借りられるよう65の事業者と協定を結んでいます。
しかし協定では、協力を要請できるのは原則として営業時間帯に限るとされていて、深夜に電話しても連絡は取れなかったということです。
「一時滞在施設」として指定している区の施設は品川駅の近くになかったため、都とも相談しながら利用できる施設を探しました。
地震の発生から5時間近くたってから開設
その結果、駅から700メートルほど離れた区の福祉会館を開放することにしましたが、開設できたのは午前3時25分、地震の発生から5時間近くがたっていました。
品川駅に職員が出向いて拡声器を使って「施設が利用できるようになった」と呼びかけましたが、利用した人は7人にとどまったということです。
品川駅に職員が出向いて拡声器を使って「施設が利用できるようになった」と呼びかけましたが、利用した人は7人にとどまったということです。