2022.01.04 18:30
母親が病院だけに身元を明かし出産する『内密出産』の受け入れを独自に表明している熊本市の慈恵病院は去年12月に、10代の女性が名前を明かさず仮名で出産したと明らかにしました。
慈恵病院によりますと、去年11月、西日本に住む10代の女性から「名前などを明かさず出産したい」と病院に相談があり、去年12月、病院で仮名のまま出産。
病院は、出産後の母親に「赤ちゃんに身元が分かるものを残してほしい」と話すと
母親は、保険証などのコピーを渡し相談員1人のみに身元を明かしたということです。
母親の個人情報を入れた封筒は病院が保管するとしています。
母親は赤ちゃんを残して退院したものの「1カ月以内に会いに来たい」と話していて、蓮田健 理事長は「内密出産にはならない可能性がある」としています。
赤ちゃんの出生届はまだ出されていません。
【慈恵病院 蓮田健理事長】
「1カ月してなお(内密出産の)方針を変更されなければ次のことに動きださなければならない」
内密出産は日本では法制化されておらず熊本市は、たびたび実施を控えるよう要請しています。
今回の件について市は、「病院と連携を取って、母子にとり最善の方法を考え対応していきたい」としています。