熊本日日新聞 | 2022年03月04日 06:15
見ごろを迎えた臥龍梅。メジロが枝にぶら下がりながら花の蜜をついばんでいた＝八代市
熊本県八代市北の丸町の松井神社境内にある県指定天然記念物「臥龍梅［がりょうばい］」が、見頃を迎えている。
２日はつぼみと花のコントラストが楽しめる四分咲きで、メジロが枝から枝へと蜜を求めて飛ぶ姿が見られた。
臥龍梅は、江戸時代初期に八代城主の細川忠興が優れた人材輩出を願って植えたとされる。
幹や枝が地をはうように曲線を描き、竜が寝ているように見える。
樹齢は約４００年で、昨年よりもつぼみの数が多く、週明けごろに満開を迎える見通し。
同日は穏やかな陽気の中、参拝者らがスマートフォンで梅の花を撮影していた。
元会社員の坂田哲也さん（６９）＝同市新地町＝は「いつも開花の状況を気にしながら通っていた。
臥龍梅が咲くと、春が来たという感じがしますね」と笑顔を見せた。（山本遼）
