レトロなデザイン、鉄道ファンら撮影会 熊本電鉄、静岡鉄道から譲り受け
熊本日日新聞 | 2022年04月10日 17:31
熊本電鉄で再出発した1000形車両を撮影する鉄道ファンたち＝熊本市北区
熊本電鉄（熊本市）が静岡鉄道（静岡市）から譲り受け、3月末に藤崎宮前－御代志間で運行を開始した中古車両「1000形」の撮影会が10日、熊本電鉄北熊本駅車庫であった。
初夏を思わせる陽気の下、多くの鉄道ファンや家族連れが熊本での再出発を祝った。
1979年に製造され、2021年まで静岡鉄道で活躍した2両1編成。
銀色のボディに、青とオレンジと緑色の斜線をあしらったレトロなデザインだ。
撮影会では、約160人の鉄道ファンが一眼レフカメラを構えていろんな角度から撮っていた。
静岡鉄道で働いていた男性（41）＝静岡市＝は「かつて主流だった車両がほぼ当時の姿のまま、熊本で活躍できるのは感慨深い」。
学生時代に熊本電鉄を利用していたというJR車両の整備士の男性（21）＝北九州市＝は「古いと味が出てかっこいい。ただ、部品の整備は大変そう」と観察していた。
運転席の乗車体験もあり、参加した男児（5）＝中央区＝は「マイクでこんにちはと話してみた。面白かった」とはにかんだ。（伊藤恩希）
