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地震被災の熊本城宇土櫓、解体復旧へ着々

地震被災の熊本城宇土櫓、解体復旧へ着々 素屋根造りで準備 見学ルートを一部規制
熊本日日新聞 | 2022年10月11日 06:12

解体復旧工事に向け、櫓を覆う素屋根が造られる宇土櫓=熊本市中央区
熊本市熊本城総合事務所は、熊本地震で被災した熊本城の宇土櫓[やぐら](国指定重要文化財)の解体復旧工事に着手した。復旧完了まで、10年かかる見通し。それに伴い、見学ルート北口の一部規制を始めた。
平日と土曜は南口のみを開放し、日曜・祝日は北口も開けるという。
宇土櫓(高さ19メートル)は慶長年間(1596~1615)の創建とされ、築城当初からの姿を残す3層5階・地下1階の多層櫓。
熊本地震で壁が剝げ落ちたり、床が水平でない「不陸」が確認されたりするなど大きな被害を受け、宇土櫓南側に付属する続[つづき]櫓も倒壊した。市はいったん解体して復旧するという。
同事務所は「外観からは分かりにくいが、内部の床や柱などが大きく損傷しており、部分的な修理では復旧は難しいと判断した」と説明する。
同事務所によると、来年にかけて宇土櫓を覆う高さ約46メートルの素屋根(覆屋[おおいや])を造り、2024年から櫓の解体作業に入る予定。
解体だけで2年、復旧までは10年の見通し。解体した部材は素屋根の内部に保存した後、組み立ての際に使用するという。
素屋根は北側と西側の面は鉄板で囲むが、南側と東側は粗めのネットで囲むため、天守閣から工事の様子を見ることができる。
同事務所は「宇土櫓のような、重要な文化財を解体工事する機会はなかなかない。これを機に文化財の復旧作業も楽しんでほしい」と話した。(鬼束実里)