masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

約1000万被害も…浸水から2日の被災地【熊本】

 

■KKT清家康広アナ
「川からあふれた水が1段、そして2段の段差を超えて店の中に入りました」

 道の駅では5日も駐車場にたまった泥水をかき出す作業が続けられていた。

■道の駅通潤橋・店員
「元々定休日だったんですけど、朝から確認をしてスタッフ総出で掃除しました。泥水も入って来て掃除もかなり大変な状況でした。働き始めてからは初めて。10年くらいですけど初めてでした。ショックで…人的被害がなかったのが救い」

 山都町の塩原地区。川が増水し大量の泥水で葉タバコを栽培しているビニールハウスが被害を受けた。

■葉タバコ農家・多津田今朝次さん
「ハウスに入った時にまだ水がこれくらいだったんですよ。そしたら一気に増えてきてものの30分もなかった」

Q奥にあるのは?
「煙草の乾燥機なんですよ」
Q乾燥機は浸かってしまった?
「もう使えんですね。もうハウスも半分以上がダメになっている」

 多津田さんによると農機具やビニールハウスなどの被害額が合わせて約1000万円に上る可能性もあるという。

 線状降水帯の発生から2日たった益城町。県道の復旧作業が急ピッチで進められていた。実はこの場所…3日の大雨で隣を流れる木山川が氾濫。その濁流によって県道が崩落していた。益城町によると、この県道を含む町の3か所の道路が通行止めとなっているという。

 多くの場所が浸水被害に遭った益城町。その中に水没したビニールハウスが。KKTの取材班が現地を訪れてみると…。ハウス内は茶色の泥に覆われ、育てていたキュウリも被害に。農家によると6月から収穫が始まったばかりで今回の冠水被害で全体の約6割が収穫できなくなったいう。

 ビニールハウスのすぐ近くにある男性の自宅も1メートルほどの高さまで水が流れ込んだという。

■きゅうり農家
「(水が)腰のあたりまできた。農機具、トラクターすべて浸かってしまった」

 一面が水に浸かった赤井地区では…。

■KKT福田淳記者
益城町の川沿いに広がる田んぼです。土手には多くの流木が見られる中、地元の住民の方たちが用水路の泥だし作業を行っています」

 地元の住民が田植えを終えたばかりの苗への影響を最小限にとどめようと、用水路から大量の泥をかきだしていた。

■地元の住民
「人力でせんと機械が入れん。ボチボチできるだけ」

 5日も雨に見舞われた被災地。被災した農家への支援が課題となるなか蒲島知事は会見で。

熊本県蒲島郁夫知事
「田んぼ、橋や道路といったハード(面)が相当やられているのは確か。どのくらいの損害があるか積算しながら迅速に対応したい」

 農家にとって死活問題となる大雨被害。早急な行政の支援が求められる。