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熊本城ホール 2022年度は6900万円の赤字 

熊本城ホール 2022年度は6900万円の赤字 感染対策徹底やウィズコロナで赤字幅は縮小 熊本市は補塡見送り
熊本日日新聞 | 2023年7月21日 19:50

2022年度の収支が6959万円の赤字だった熊本城ホールのメインホール=2019年、熊本市中央区(小野宏明)
 熊本市は21日、熊本城ホールの2022年度収支が6959万円の赤字だったと明らかにした。20、21年度は新型コロナウイルスの影響で、施設側がキャンセル料を徴収できず赤字分を補塡[ほてん]したが、22年度はキャンセル料を徴収できたことから補塡しなかった。

 市有施設の熊本城ホールは19年12月に開業。市は収支の黒字を想定していたため、指定管理料を支払わないとする内容でホール運営共同事業体と契約した。

 市誘致戦略課によると、コロナ禍の影響を受けたホールの収支は20年度3億1791万円、21年度1億4819万円の赤字。イベントの中止や自粛のほか、市民の感染防止を優先する市の方針に基づき、コロナを理由としたキャンセルは全て返金に応じたことが響いた。

 市は指定管理者と結んだ「(災害などの)不可抗力の発生による損失は市の負担とする」との協定書を根拠に、赤字分の補塡として21年度まで計4回にわたって、約5億円を指定管理料として支払ってきた。

 22年度は開催されるイベントが増え、感染対策の徹底やウィズコロナの取り組みが浸透した結果、赤字幅は縮小。まん延防止等重点措置が発令されず、施設側はキャンセル料を通常通り徴収できたことから、赤字補塡を見送った。

 市は来年度以降、熊本城ホールと花畑広場の一体的な管理を検討。現在、来年度から5年間の指定管理者を募集している。市誘致戦略課は「一体的な管理により、ホールと広場の同時利用による全天候型イベントの開催が可能になるほか、災害時の避難がスムーズにできるようになるメリットも見込まれる」としている。(山下雅文