masami71の日記

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辛島公園と花畑広場、一体化へ最終検証 熊本市 

辛島公園と花畑広場、一体化へ最終検証 熊本市 10月から半年間、市道を歩行者空間に

 熊本市は10月1日から6カ月間、中央区辛島公園と花畑広場の間にある市道(延長80メートル、幅21メートル)を車両通行止めにし、歩行者空間とする社会実験をする。2021、22年度に続く3回目で、期間を大幅に延長して周辺交通への長期的な影響を最終検証。渋滞緩和や歩行者の利便性向上に向けた課題を探る。

 市道で分断される辛島公園と花畑広場を一体化し、にぎわい創出や新市街から熊本城方面への回遊性向上につなげようと、市は21、22年度に各3日間の社会実験を実施。今回は実験期間を長く設定することで、花畑広場などで本年度開催される「くまもと花博」や「クリスマスマーケット」といった大規模イベント時の渋滞状況や交通量の変化を把握する。

 22年5月に歩行者や桜町バスターミナルの利用者らを対象にした市のアンケートでは、約9割が歩行者空間化に賛成した。21、22年度の市の調査を比較すると、自動車交通量は周辺10カ所の交差点で平均して約2割減り、歩行者通行量は新市街入り口交差点で約4割増えた。一方で「駐車場へのアクセスが悪い」との意見もあったという。

 市市街地整備課は「過去2回の短期での実験は効果があった。長期間とすることで新たな課題が浮上する可能性がある」と説明。実験中は仮設の標識を設置して渋滞の分散を図る方針という。渋滞が日常的に発生して継続が困難と判断した場合は、警察や公共交通事業者と協議して車両通行止めを解除する。

 市は期間中の交通量調査や現地・ウェブでのアンケート結果も踏まえ、歩行者空間化の導入について検討する。(上村彩綾)

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