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熊本市電の延伸、事業費を計上へ 2024年度当初予算に実施設計費 

熊本市電の延伸、事業費を計上へ 2024年度当初予算に実施設計費 31年度の全線開通目指す
熊本日日新聞 | 2023年12月14日 16:35

熊本市役所前を走る市電=9月中旬

 熊本市は、東区の健軍町電停から市民病院まで1・5キロの市電延伸に必要な実施設計費約4億7千万円を2024年度当初予算案に計上する方針を固めた。29年度に一部区間で運行を始め、31年度に全線開通を目指す。

 基本設計によると、延伸区間1・5キロのうち県道熊本高森線の一部430メートルを単線とし、それ以外は複線。概算事業費は135億円で、国の補助金を活用することで市の実質的負担を53億円と見込んでいる。先行して運行を始めるのは単線化区間の予定。

 24年度当初予算には実施設計費や測量費といった関係経費を盛り込む考え。今年10~11月の市民アンケートでは6割弱が「延伸は必要」と回答し、事業効果が見込めると判断した。延伸で利用者が年間84万人増え、市電全線の年間収支が約4500万円改善するとも試算している。

 24年度予算に関係経費を計上する方針について、市は13日の市議会都市整備委員会で説明。委員からは「渋滞問題解決のため早く手を打つべきだ」と延伸に理解を示す声が上がった一方で、「まだ議論の余地がある。慎重であるべきだ」との意見が上がった。

 熊本市は20年度に市電延伸の基本設計をいったん公表したが、新型コロナウイルスの影響を受けて検討を中断。今年6月に検討を再開した。(河内正一郎)