【被害状況 9日】石川県で202人死亡 安否不明102人(14時)
2024年1月9日 17時19分
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石川県によりますと、9日午後2時の時点で、県内で、あわせて202人の死亡が確認されたということです。
珠洲市で91人、輪島市で81人、穴水町で20人、七尾市で5人、能登町で2人、志賀町で2人、羽咋市で1人となっています。
また、重軽傷者は石川県内全体で少なくとも565人にのぼっています。
目次
注目
石川県 安否不明者は102人(14時)
建物被害 少なくとも1425棟の被害確認
《石川県》
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石川県 安否不明者は102人(14時)
石川県能登地方を震源とする地震で、石川県は、9日午後2時の時点で安否が分かっていない人として102人の氏名や年齢などを公表し、広く情報の提供を求めています。今回の地震では救助や捜索活動が続く一方、石川県内でどれだけの人が被害にあったのかは依然、分かっておらず、県は被害を受けた地域にいたとみられる人の所在の確認を進めています。
県は、9日午後2時の時点で家族や親族などからの情報をもとに、自治体を通じてまとめた安否が分かっていない人、あわせて102人の名前、住所、性別、年齢または年代を公表しました。
それによりますと、自治体ごとの内訳は
▽輪島市86人
▽珠洲市15人
▽七尾市1人です。
年齢は、わかっている人で0歳から97歳となっています。県は、この中には、転居などで連絡が取れないものの無事だった人が含まれている可能性があるとして、広く情報の提供を求めています。
連絡先は石川県危機対策課、076-225-1306です。
能登半島地震 安否不明者一覧表
建物被害 少なくとも1425棟の被害確認
石川県によりますと、9日午後2時時点で県内では穴水町などで、少なくとも1425棟の住宅被害が確認されたということです。
一方、輪島市や珠洲市、かほく市、内灘町、それに能登町でも、多数の住宅に被害が出ていますが依然として全体状況は把握できていないとしています。
自治体別にみると
▽金沢市では全壊が4棟
▽七尾市では全壊が225棟
▽加賀市では全壊が5棟、半壊が8棟、一部破損が70棟
▽羽咋市では全壊が15棟
▽川北町では一部破損が1棟
▽志賀町では全壊が8棟、半壊が15棟、一部破損が16棟、床上浸水が6棟、床下浸水が5棟
▽中能登町では全壊が20棟、半壊が11棟、一部破損が16棟
▽穴水町では全壊または半壊または一部破損が1000棟となっています。
NEW
石川県 2万6158人が避難(9日 14:00時点)
石川県によりますと、9日午後2時時点で県内の404か所で避難所が開設され、2万6158人が避難しているということです。
自治体別にみると、
▼金沢市が2か所で33人、
▼七尾市が33か所で1758人、
▼小松市が5か所で168人、
▼輪島市が164か所で1万2012人、
▼珠洲市が67か所で5842人、
▼加賀市が1か所で4人、
▼羽咋市が1か所で103人、
▼かほく市が2か所で46人、
▼津幡町が1か所で24人、
▼内灘町が4か所で134人、
▼志賀町が14か所で825人、
▼宝達志水町が1か所で42人、
▼中能登町が4か所で71人、
▼穴水町が42か所で2198人、
▼能登町が63か所で2898人となっています。
このほか、金沢市の体育館では高齢者や妊婦など、配慮が必要な被災者とその家族を優先して県が8日から受け入れを始めていて23人が避難しています。
注目
石川 輪島「朝市通り」集中捜索始まる
今月1日の能登半島地震で震度6強の揺れを観測した石川県輪島市の中心部「朝市通り」で発生した大規模な火災現場で、9日午後1時ごろから警察が集中的に捜索をはじめ、巻き込まれた人がいないかなど確認を進めています。
今月1日の午後6時ごろ、輪島市中心部の河井町にある観光名所「朝市通り」で大規模な火災が起き、店舗や住宅など200棟以上が焼けたとみられています。
警察は9日からおよそ4日間にわたり、100人を超える態勢で集中的に捜索を行って現場の状況を詳しく調べ、巻き込まれた人がいないかどうかなど確認を進めることにしています。
現場では、午後1時ごろにシャベルやバケツなどの道具を手にした警察官たちが規制線が張られたエリアに入ったあと、それぞれの持ち場に分かれて捜索活動にあたっていました。
今回の火災では地震による断水や大津波警報の発令などで消火活動が難航し、焼失面積はおよそ4万8000平方メートルと推計されています。
石川県 50漁港で防波堤や岸壁が被害
能登半島地震による農業や漁業などへの被害状況が公表され、石川県ではこれまでに全体の7割を超える50の漁港で防波堤や岸壁の被害が確認されました。
農林水産省は状況の把握を急ぐとともに生産再開に向けた支援策をとりまとめたいとしています。
農林水産省は9日午前7時半の時点で、能登半島地震による被害の状況を公表し、水産関係では、石川県で▽転覆や沈没した漁船が120隻以上にのぼっているうえ、69ある漁港のうち、7割を超える50の港で、防波堤や岸壁の被害が確認されたということです。
荷さばき所などの施設も20か所で被害を受けたことが確認されています。
また、農業や林業でも農作物の被害や施設の損壊などが出ています。
被害の全容はまだ把握しきれていないということで、農林水産省は、現地に派遣する人員を40人に増強し、被害状況の把握などを急いでいます。
これについて、坂本農林水産大臣は9日の閣議のあとの会見で「まだ状況がはっきりしない。孤立状態のところもあり、人材を投入して正確な情報を把握することが、今やるべき重要なことだと思っている」と述べたうえで、生産の再開や事業再建に向けた支援策を取りまとめていく考えを示しました。
《富山県》
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富山県 92人が避難生活 4200戸余で断水続く
富山県内では9日時点で92人が避難生活を余儀なくされ、4200戸余りで断水が続いています。
【県外犠牲者】
今回の地震では、富山市に住む中学1年の男子生徒が石川県輪島市に、同じく富山市の30代の女性が石川県珠洲市に帰省中に、住宅の倒壊に巻き込まれて亡くなりました。
【県内けが人】
また県によりますと、県内では9日時点で、41人がけがをしこのうち3人が重傷です。市町村別では、▼富山市で16人、▼氷見市で9人、▼黒部市で5人、▼高岡市と射水市でそれぞれ3人、▼魚津市と小矢部市でそれぞれ2人、▼砺波市が1人です。
【住宅被害】
住宅への被害も相次ぎ、氷見市で38棟が全半壊となるなど、あわせて974棟で被害が確認されています。市町村別では▼高岡市で317棟、▼小矢部市で316棟、▼氷見市で205棟、▼朝日町で44棟、▼滑川市で18棟、▼上市町で17棟▼入善町で15棟、▼魚津市で14棟、▼砺波市で11棟、▼黒部市で7棟、▼立山町で6棟、▼南砺市で4棟の被害が確認されています。
【断水】
▼氷見市で4250戸、▼小矢部市で28戸で断水が続いていて、各地に給水所が設置されています。
【避難】
自主避難所にいる人をあわせて6か所で92人が避難しているということです。市町村別では▼氷見市が自主避難所にいる10人を含めると合わせて59人、▼高岡市が33人となっています。射水市では9日までにすべての避難者が帰宅し、避難所が閉じられました。
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