運転士さんが足りない！ “バス業界”も人材不足 減便やダイヤ変更、平日運行取りやめ…問題点と対策は【RKK深掘り調査班】
2024年1月25日(木) 19:18
熊本の問題や現状を独自目線で取材する「RKK深掘り調査班」
今回は、人材不足や2024年問題を抱える『バス業界』について。現状と対策を取材しました。
後生川 凜 アナウンサー「公共交通の要とも言えるバスが今、深刻な課題に直面しています」
熊本県内のバス業界では、熊本城を周遊するバス（しろめぐりん）の平日全ての運行が、乗務員不足のためとりやめ（2月1日から3月22日まで）となったり…
路線バスを運営する5社が減便やダイヤ変更を検討したりと、事業縮小の傾向にあります。
その理由は…
熊本電鉄 坂本昭文運輸部長「やはり、運転士さんの要員不足」
熊本電鉄によりますと、県内の路線バスでは他社も含めあわせて80人ほどの運転士が不足しているということです。
熊本電鉄では、路線バス事業と観光バス事業のうち観光バス事業を削ることなどで人材不足に対応しています。
熊本電鉄 坂本昭文運輸部長「もう、人が足りないという部分で、車両があっても貸切の運行ができないんです。貸切（観光バス）の運行をちょっと抑えてというか…」
さらに…
坂本運輸部長「休日に出てきてもらったりして、運行に穴をあけないように対応しています」
ただ、この対策も長期的には効果が限られるといいます。具体的には人手不足を補うために、運転士の休日出勤や拘束時間が増加。
結果、勤務環境が悪化することで、離職者が増え「運転士不足」がさらに深刻になるという悪循環が始まっています。
