春を呼ぶ炎、山肌駆ける 阿蘇五岳、外輪山で一斉野焼き
2021/3/15 21:30 (JST)
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阿蘇五岳北斜面を駆け上がる野焼きの炎。後方は米塚＝１４日午前、阿蘇市
熊本県阿蘇市の阿蘇五岳北斜面や北外輪山一帯の計８９００ヘクタールで１４日、一斉野焼きがあり、ごう音とともに駆け上がる炎が、枯れ草で覆われた山肌を一気に黒色に染め上げた。
牧野や原野を管理する約５０団体が連携して実施。公益財団法人阿蘇グリーンストックは、このうち１２団体に約１２０人のボランティアを派遣した。
雨や強風で当初計画より五岳北斜面は２週間、北外輪山は１週間それぞれ延期した。
往生岳の北側一帯を担当する元黒川区からは、約６０人が参加。坂田千秋区長（７０）は「前日までの雨で、朝は火の付きが悪かった。野焼きが終われば『いよいよ春が来た』という感じになる」と笑顔で話した。
県が主体となって実施する草千里の野焼きは、２０日の予定。（植山茂）
