ＪＲ熊本駅前にある長いベンチ（熊本）

ＪＲ熊本駅前にある長いベンチ（熊本）

ＪＲ熊本駅前にある熊本市電の電停についてある検討が進められています。
電停に設置されている乗客のためのベンチ、その長さが問題のようです。

【島　征吾　記者リポート】
「午前８時半の熊本駅です。通勤通学で多くの人がいます。駅から出てすぐ目の前には熊本市電の乗り場があり、そのベンチですが、よく見ると黒い足跡が付いているのが分かります」
今年３月に改修工事が完了した熊本市電の『熊本駅前』電停。
市電を待つ間に座るベンチに目を凝らすと…本来、座る部分に靴で乗ったような足跡がいくつか確認できます。

なぜ、ベンチに靴の跡があるのでしょうか。
その理由は…
【島　征吾　記者リポート】
「乗り場のベンチですが、ここから…（走る）こちらまで途切れなく続いています」
熊本市交通局によりますと、このベンチの長さは約２６メートル。
まるで１枚の板のようにつながっています。
このベンチの長さが市電に乗る人の動きに大きく影響しているようでした。
【島　征吾　】
「今、男性が市電に乗るためでしょうか走ってきています。そして少し回り込んで
今、乗り場に着きました」
熊本駅の白川口から出て目の前に見える市電の乗り場ですが、乗るためにはこの長いベンチを回り込まなくてはなりません。
靴で乗ったような足跡は市電の乗車口に近い部分に多く確認でき、市電に乗ろうとしてベンチを踏んだとみられています。

なぜ、このようなデザインのベンチになったのでしょうか。
【熊本市交通局インタビュー】
「乗車する人に、きちんと整列してもらうために…」熊本市交通局によりますと、
乗車の際、列になるときに長いベンチに沿うような形で並んでもらうことで混雑を緩和させるためということです。
この長いベンチ、利用者は…
「短いよりは長い方がいい」
Ｑ不便に感じたことは？
「ちょっと感じる」
「まっすぐ来たいときとか」
Ｑ急いでいるとき？
「急いでいるとき」
「通れる所があればいいなと思う」
「分からない人は戸惑うかもしれない」
現在、ベンチには乗り越え防止のために柵が設置されていますが、熊本市は今後、ベンチの途中に通路を造ることなどを含めて対策を検討するということです。