2021/8/14 23:30 (JST)8/15 10:25 (JST)updated
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強い雨が降る中、国道３号を走る車両＝１４日午後６時２０分ごろ、山鹿市鹿北町（後藤仁孝）
停滞する前線の影響で、熊本県内は１４日も雨が続いた。午前に１時間３５・０ミリの激しい雨を観測した山鹿市は、１１日午前３時の降り始めから１４日午後６時までの総雨量が７３９・５ミリとなり、平年の８月１カ月分の３・２倍に達した。
熊本地方気象台によると、他の地域の総雨量は天草市本渡で５５９・５ミリ、熊本市４８１・５ミリ、玉名市４７７・０ミリでいずれも例年の約２・５倍。
県がまとめた１１日以降の被害は、１４日午後２時現在、南関町で１棟が一部損壊。
天草市と上天草市、玉名市などで計４７棟が床上・床下浸水。
九州自動車道の県内区間は、益城熊本空港以北が雨の影響で全面通行止め。
肥薩おれんじ鉄道は全線を終日運休し、ＪＲ九州も豊肥線などで運転を見合わせたり、本数を減らしたりした。
天草エアラインが全便欠航。海の便も乱れた。
熊本地方気象台は、１５日の県内は、多いところで１時間雨量６０ミリと予想。
１５日午後６時までの２４時間雨量は２００ミリを見込み、大雨特別警報発表の可能性もあるとしている。
１６日以降も大雨が続くとみている。（澤本麻里子、中島忠道）
