2021/10/28 16:06 (JST)
© 株式会社熊本日日新聞社
指宿枕崎線の観光列車「指宿のたまて箱」。来年秋に運行を始める「ふたつ星４０４７」も同じ「キハ４０」「キハ４７」の改造車両を使う（ＪＲ九州提供）
ＪＲ九州は２７日、九州新幹線長崎ルートが「西九州新幹線」として暫定開業する２０２２年秋に、佐賀、長崎両県を走る新観光列車「ふたつ星４０４７」の運行を始めると発表した。
「西九州の海めぐり列車」をコンセプトに、有明海や大村湾の眺めと地元の食を楽しんでもらう。
車両は指宿枕崎線の観光列車「指宿のたまて箱」と同じ「キハ４０」と「キハ４７」を改造。
内外装は工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が手掛ける。土日祝日を中心に、武雄温泉から長崎線経由で長崎に向かう午前便と、長崎から大村線を通って武雄温泉に到着する午後便を１日１本ずつ走らせる。
ＪＲ九州は九州新幹線で観光客を呼び込み、観光列車で在来線に送る戦略を得意としている。
青柳俊彦社長は「新幹線にふたつ星を組み合わせ、佐賀と長崎の海を味わってほしい」と話した。
デザインや運行時刻、食事を含む車内サービスなどの詳細は決まり次第、公表する。
また、９月の台風１４号に伴う土砂崩れで一部区間で運転を見合わせている日南線について、年内の運転再開を目指すと明らかにした。（宮崎達也）
